〈コンセプト・特色〉
インターネット接続ができない人をできるようにして、新たなつながりをつくる
〈運営主体〉
YOKOHAMAリビングラボサポートオフィスのヘルスケア部門長である横山太郎が中心となって、コミュニティーナースや学生、住民や病院、地域の商店街の薬局の有志で構成された竹山未来先取りクラブという団体と行っています。
〈取り組みをスタートした時期〉
2019年6月1日
〈取り組みをスタートしたきっかけ〉
新型コロナウイルス感染症が流行し、ただでさえ希薄化している人と人とのつながりが難しくなりました。ただ、時間の経過とともに現在はインターネットを利用した非接触コミュニケーションが一気に広がりました。しかし、本来新型コロナウイルスの高リスクである高齢者は総務省のデータでもインターネット普及率が他世代に比べて著しく低い傾向にあります。通信販売やインターネットによるコミュニケーションは、新型コロナウイルスの発症がなくても高齢者にとって有用と言えます。よって、高齢者を中心としたインターネットを苦手とする人たちに対して、楽しく正しく理解し利用してもらう取り組みを開始することにしました。
〈運営資金の確保〉
自費、その他の公的補助
〈うまくいっていること、やってよかったと思うこと〉
インターネットの利用方法を教え始めた際には、すでに新型コロナウイルスが流行していたため、医師とコミュニティーナースが標準予防策をした上でスマホ教室を行いました。それに伴い、スマホ教室の参加者はスマホの使い方だけでなく、感染防御を覚えることにもなりました。さらに若者がスマートフォンを介して高齢者を助けるだけでなく、スマートフォンの利用方法を習得した高齢者が医療者でもあるスマホセンターの講師に対し、暑い診療日に「水をしっかり飲んで訪問診療をしてください」とスマホでコミュニケーションを行うなど、双方向性のつながりが構築されました。
〈持続させるための仕組みや工夫など〉
高齢者に対してインターネットの使用方法を教えているIOS(internetof senior)の牧壮氏を講師に迎え講義を行いました。また、インターネットを苦手にしている人にヒヤリングを行ったところ、紙媒体が利用しやすいということがわかりました。そこで、インターネットについての冊子を作成し、この冊子の監修にも牧さんに入ってもらいました。今後はこの冊子を使って一人でも多くの人がインターネットとつながれるようにしていきたいと思っています。
〈今後のビジョン〉
スマートフォンやインターネットの利用を伝えるだけでなく、同じ層が生活をする上で困るようなこと(医療や介護など)も伝えられるような組織にしていきたい。また。伝えるときには、異化効果(日常見慣れたものを未知の異様なものに見せる効果)を利用して楽しく、お洒落にしてきたいと考えています。
■事業名:スマホセンター
■事業者名:一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス
■取材協力者名:横山 太郎(一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス ヘルスケア部門長)
■事業所住所:〒235-0036 神奈川県横浜市磯子区中原4-1-30