〈コンセプト・特色〉
地域に愛される薬局へ
〈概要〉
薬局や地域の公園や公民館などで、地域住民に骨密度測定、体組成計、血管年齢測定による健康チェックや、もの忘れチェックを行ったり、子どもたちへ“スライム作り”などを提供しています。2カ月に1度のペースで開催しています。
〈運営主体〉
東北に本社のあるバイタルネット株式会社、株式会社hitotofromの運営するまんまる薬局、地域の自治体、自治会長などが協力して行っています。地域の飲食店や商店街の方などの協力があるときもあります。
〈取り組みをスタートした時期〉
2018年11月10日
〈取り組みをスタートしたきっかけ〉
我々は、自宅で療養してる方に訪問して薬剤を届けることに特化したサービスを行っています。地域で能動的に動いていくなかで、何か住民の健康のためにもっとできることがないかなと考えたのがきっかけです。自宅での療養生活に入る前に、地域の薬局として最大限できることはしようと思いました。
〈運営コスト〉
骨密度測定、体組成計、血管年齢測定、もの忘れチェックの機器をレンタルするため、レンタル料がかかります。16000円程度です。運営資金に関しては、薬局を運営しているため、薬局の売上金から出しています。事業が薬局のため、薬局運営の持続がキーです。
〈運営に必要な費用概算〉
1万6000円/2月
〈運営資金の確保〉
介護保険、医療保険
〈これまでに苦労したことと、それをどのように乗り越えてきたか〉
活動を始めた当初は、薬局が健康フェアなどの取り組みをしてることを、地域住民に認知してもらうことが大変でした。薬局は「お薬を貰う場所」「処方箋がないと入れない場所」として認知されてるため、処方箋がないのに薬局に入っていいんだ、という意識を少しでも多くの地域住民にもっていただけるように動きました。地道にポスターやチラシなどで地域住民に認知していただく活動をしました。
〈うまくいっていること、やってよかったと思うこと〉
実際にやってみて、地域住民と顔のみえる関係になれたことが大きいと感じています。お薬の相談だけではなくて、何か困ったときに、たとえば介護が必要になったときはどこに行けばいいのかなど、少し情報を得にくい方のサポートができるようになったのがうれしいです。
〈うまくいっていないこと、今、悩んでいること〉
コロナになり、リアルでの開催が難しくなったことですね。高齢者が多いので、リモートでの開催を考えたときには、ZOOMなどの使い方講座など、まず最初のハードルを越える工夫が必要だと感じています。
〈持続させるための仕組みや工夫など〉
薬局を持続的に運営することですね。あとは、継続的にSNSなども活用して、我々が薬局としてどのようなことをしているのか発信すること、住民が主催している集まりなどに積極的に我々から参加することだと思います。
〈今後のビジョン〉
薬局が地域住民から愛されて、いろいろなつながりをサポートするハブになる未来をイメージしてます。そのなかでも、住民同士をつなぐ役割などを積極的にしていけるといいなと感じています。地域のコミュニティなども紹介していき、縦割りの関係をなくしていきたいです。
■事業名:地域住民とつながる健康フェア
■事業者名:株式会社hitotofrom まんまる薬局
■取材協力者名:松岡 光洋(株式会社hitotofrom代表取締役)
■事業所住所:〒174-0076 東京都板橋区上板橋2-40-8 フレンディ上板橋1階
■サイト:https://hitofro.com/