〈コンセプト・特色〉
多様な参加者と対話をしながら自分自身の死生観を整える
〈概要〉
「人間の死亡率は100%」と言われるように、「死」は誰にでも訪れます。しかしながら、なかなか自分ごととしてとられる機会は少なく、「●●は必ず死ぬ」という文章を見て「人」「人間」を当てはめることは容易ですが、「私」が入るとは、なかなか受け入れがたいものです。死生観を“整える”ことで、時間の密度が高まったり、使命感が強くなったり、逆境に対処できる力がついたりします。
ワークショップでは、まずは僧侶が「死生観」についての講義をし、「死について主体的に考える」きっかけをつくります。その後、「もしバナゲーム」や「414カード」を用いて、参加者同士の対話を交えながら、自分の大切にしたいことに気づいてくという内容です。20人程度で実施し、参加費は1500円としています。
〈運営主体〉
「大慶寺/一般社団法人andon」
大慶寺は日蓮宗の寺院ですが、この死生観を整えるワークショップは、特定の宗派によらない取り組みです。一般社団法人andonは、大慶寺の住職が、お寺の外に出て活動し、さまざまな方との協働を推進していくためにつくった法人です。僧侶には守秘義務があり、布教活動も行いません。
〈取り組みをスタートした時期〉
2019年9月
〈取り組みをスタートしたきっかけ〉
日本は政教分離で、信教の自由があり、公的な学校では宗教や死に対しての授業が行われづらくなっています。特定の宗教でなければ、授業で扱うことは可能なはずですが、なかなかその機会はありません。だからこそ宗教について、死について考える機会があまりなく、それ故死生観が整いづらいと考えたことがきっかけです。
〈運営コスト〉
ランニングコストは人件費と会場費がほとんどです。ネット上のみで開催を告知しています。イニシャルコストは「もしバナゲーム」を参加人数に応じて購入するだけあるため、備品代1万円程度です。参加者が集まれば、実施していくことは可能です。
〈運営資金の確保〉
自費
■事業名:死生観を整えるワークショップ
■事業者名:大慶寺
■取材協力者名:大場 唯央(大慶寺副住職)
■事業所住所:〒426-0025 静岡県藤枝市藤枝4-2-7
■サイト:daikeiji.jp